ねりまチャイルド ~練馬区で「子どもの権利条例」制定をめざす会

ねりまチャイルドは、練馬区で「子どもの権利条例」制定をめざし、活動する団体です

9/20学習会「今、学校は ~学校現場からの報告」レポート

今、学校は ~学校現場からの報告

2020/9/20@貫井図書館 視聴覚室

2学期がはじまり、1ヶ月が過ぎようとしています。7人にひとりといわれる貧困・格差など、学校をとりまく諸問題は、コロナ禍で一層深刻化しています。
新形コロナの影響で、今、学校は…?

近隣市の公立小学校と、区内中学校に務める現役教員をおふたりお招きし、学校現場の実情を伺いました。

【1】近隣市の小学校教員より

◼️「俺たちの学校って、ブラックだよなあ」

◼️画一化される授業
・「テストだ!」の一声で静まる教室
・「なぜ」「どうして」子どもが問いを出すより、流れるような授業がすばらしいとされる
・デジタル教材を使いこなし、一時間におさめることを重視

◼️態度の重視
・「無言」の強要
・とにかくだまっていればいい「ルールだから」
・きちんとすわる、だまってすわるが求められる
・下駄箱のかかとがそろっているか、上級生がチェック
・相互監視

◼️「~していいですか?」
・休み時間も「みずのんでいいですか?」
・生徒も保護者も、先生に許可を求めるひとがふえてきた

◼️泣きながら「廊下を走ってしまいました」
・正しくあらねば、こうでなければ、と思い込まされる生徒

◼️家庭へ丸投げされる学習の定着
・忙しい、こどもに手を掛けられない家庭は…
・正規教員をふやさず、ソーシャルスクールワーカーなどに丸投げ

◼️ふえる登校しぶり、不登校
・学校にくる条件→課題ができないから学校にこられない
不登校にならない操作
・思った点数がとれない、先生におこられた→認められない自分はダメだ…

★少人数にへらしても、管理型の学校のままだと、「管理しやすい学校」にしかならないのでは?

★なぜ学校が、教育があるのか、地域が、私たちが考えなければならない

【2】区内中学校教員より

・少人数授業→労働者の観点で重要
・教師に人権感覚がなければ…
・組合がない学校→職場がどうなるか心配でやめられない
練馬区のコロナ対策のガイドライン
→そのとおりにできているか教育委員会はチェックしていない
・管理職しだい
・給食はつらい
・こどももなれてきている
・こどもは、ブツブツ言いながら、頑張っている
・ブツブツ言えることが重要
・部活が息抜き、発散にも

・教科書展示会で意見をだしたのは11人のみ
・わかい教員は、学習指導要領どおりやらねばとおもっているのでは?

★組合が重要
・雇う側(教育委員会)と対等に交渉できる
・こどもの権利もふくめて要求
・組合員がおおい学校は、ほかの教員も意見をいいやすい

★こどもの自治には、教員の自立が不可欠

【3】区内小学校の教員より

◼️わかい教員のロボット化
・いますぐ成果をだせというプレッシャー

◼️分散登校→全員の顔がよく見えた

◼️少人数だとケンカしない
・いじめも発見しやすい、おきにくい

◼️ギガスクール構想
・電子黒板もつかいよう
・時間のよゆうが必要

◼️土曜授業のさいごは、こどもがつかれて、たのしいことしかできない

【4】意見交換

★校長の「ひと主義」(どんなひとかによる)はおかしい
・いいひとでよかった、ではなく、どこでもあたりまえに

★こどもに希望がある
・「Aくんは野生の熊なんだよ」
・こどもがこどもを理解するちから

★学力テストの問題

★ギガスクールは、教育の商品化
・企業の利益
・教員は保護者や地域から、評価にさらされる

★保護者や管理職もプレッシャーがある

★正規の教員を増やすしかない
・国の問題

アダプティブラーニング

★分断→個別に競争させられていることが元凶

★こどもの話で終わらせず、地域、社会、生活や国をどうしたい?と考えること

★先生をまもることが、こどもを守ることにつながる


…今回勉強したことをもとに、私たちになにができるか、考えていきたいと思います!