ねりまチャイルド ~練馬区で「子どもの権利条例」制定をめざす会

ねりまチャイルドは、練馬区で「子どもの権利条例」制定をめざし、活動する団体です

「今、子どもの居場所や子ども食堂では…」10/25(日)13時~ねりまチャイルド勉強会

ねりまチャイルド勉強会
今、子どもの居場所や子ども食堂では…

年々増加する、学校へ行かないことを選択する子どもたち。
見えづらい貧困の問題……。

それらに長年、真摯に向き合ってきた団体の方は、このコロナ禍では、どう動いていたのか、何を感じてきたか。

活動を通して見えてきた、現場の声をお聞きします。

10月25日(日) 13:00〜15:00
練馬区貫井図書館(研修室)

講師:佐藤 崇さん

  • 不登校の子ども中心の居場所フリースペースなゆた・ふらっと
  • 石神井夕やけ子ども食堂 スタッフ
  • 都内公立中学校社会科非常勤講師

参加費:300円
主催:ねりまチャイルド(練馬子ども条例準備会)
ご連絡、問い合わせ先
nerimachild@gmail.com

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#練馬区 #こども食堂 #コロナ

#ねりまチャイルド #子どもの権利

9/20学習会「今、学校は ~学校現場からの報告」レポート

今、学校は ~学校現場からの報告

2020/9/20@貫井図書館 視聴覚室

2学期がはじまり、1ヶ月が過ぎようとしています。7人にひとりといわれる貧困・格差など、学校をとりまく諸問題は、コロナ禍で一層深刻化しています。
新形コロナの影響で、今、学校は…?

近隣市の公立小学校と、区内中学校に務める現役教員をおふたりお招きし、学校現場の実情を伺いました。

【1】近隣市の小学校教員より

◼️「俺たちの学校って、ブラックだよなあ」

◼️画一化される授業
・「テストだ!」の一声で静まる教室
・「なぜ」「どうして」子どもが問いを出すより、流れるような授業がすばらしいとされる
・デジタル教材を使いこなし、一時間におさめることを重視

◼️態度の重視
・「無言」の強要
・とにかくだまっていればいい「ルールだから」
・きちんとすわる、だまってすわるが求められる
・下駄箱のかかとがそろっているか、上級生がチェック
・相互監視

◼️「~していいですか?」
・休み時間も「みずのんでいいですか?」
・生徒も保護者も、先生に許可を求めるひとがふえてきた

◼️泣きながら「廊下を走ってしまいました」
・正しくあらねば、こうでなければ、と思い込まされる生徒

◼️家庭へ丸投げされる学習の定着
・忙しい、こどもに手を掛けられない家庭は…
・正規教員をふやさず、ソーシャルスクールワーカーなどに丸投げ

◼️ふえる登校しぶり、不登校
・学校にくる条件→課題ができないから学校にこられない
不登校にならない操作
・思った点数がとれない、先生におこられた→認められない自分はダメだ…

★少人数にへらしても、管理型の学校のままだと、「管理しやすい学校」にしかならないのでは?

★なぜ学校が、教育があるのか、地域が、私たちが考えなければならない

【2】区内中学校教員より

・少人数授業→労働者の観点で重要
・教師に人権感覚がなければ…
・組合がない学校→職場がどうなるか心配でやめられない
練馬区のコロナ対策のガイドライン
→そのとおりにできているか教育委員会はチェックしていない
・管理職しだい
・給食はつらい
・こどももなれてきている
・こどもは、ブツブツ言いながら、頑張っている
・ブツブツ言えることが重要
・部活が息抜き、発散にも

・教科書展示会で意見をだしたのは11人のみ
・わかい教員は、学習指導要領どおりやらねばとおもっているのでは?

★組合が重要
・雇う側(教育委員会)と対等に交渉できる
・こどもの権利もふくめて要求
・組合員がおおい学校は、ほかの教員も意見をいいやすい

★こどもの自治には、教員の自立が不可欠

【3】区内小学校の教員より

◼️わかい教員のロボット化
・いますぐ成果をだせというプレッシャー

◼️分散登校→全員の顔がよく見えた

◼️少人数だとケンカしない
・いじめも発見しやすい、おきにくい

◼️ギガスクール構想
・電子黒板もつかいよう
・時間のよゆうが必要

◼️土曜授業のさいごは、こどもがつかれて、たのしいことしかできない

【4】意見交換

★校長の「ひと主義」(どんなひとかによる)はおかしい
・いいひとでよかった、ではなく、どこでもあたりまえに

★こどもに希望がある
・「Aくんは野生の熊なんだよ」
・こどもがこどもを理解するちから

★学力テストの問題

★ギガスクールは、教育の商品化
・企業の利益
・教員は保護者や地域から、評価にさらされる

★保護者や管理職もプレッシャーがある

★正規の教員を増やすしかない
・国の問題

アダプティブラーニング

★分断→個別に競争させられていることが元凶

★こどもの話で終わらせず、地域、社会、生活や国をどうしたい?と考えること

★先生をまもることが、こどもを守ることにつながる


…今回勉強したことをもとに、私たちになにができるか、考えていきたいと思います!

8/2学習会「子どもの遊び場から見えてきた子どもの権利条約」レポート

ねりまチャイルド 33回目学習会「子どもの遊び場から見えてきた子どもの権利条約

8月2日@貫井図書館視聴覚室
講師:長谷部暢子さん


1.「石神井・冒険遊びの会」について活動、運営

雨天決行、年間のべ2,000人の参加がある月4回のプレーパークの活動を中心に、月1回の子育てサロン、発達勉強会など、保護者を対象にした活動をされています。

また、運営は世話人、プレーリーダーによって構成されており、お母さんの手伝いもあります。

子どもへの対応に関しては発達の専門家がスタッフの中にいるので、専門家の指導を受けることができる体制ができているとのことです。

2.気づき

月に4回開催されるプレーパークの活動(遊び)を通じて、「この人(大人)なら話しても大丈夫」という子どもの信頼の上に、子どもと大人(プレーリーダー)との会話から、あるいは子ども自身が話してくるなどのケースから、

  1. 不登校
  2. おなかがすいている子
  3. 家庭の問題を抱えている子
  4. 学習についての問題を抱えている子
  5. 発達の問題を抱えている子(近年増大中)

を、「気づき」として挙げています。

3. つなぐ

遊びを通じて子どもが発してきたSOS(「気づき」)について、長谷部さんたちは

  1. 不登校
    →居場所の紹介や相談場所
  2. おなかがすいている子
    子ども食堂の紹介
  3. 家庭の問題を抱えている子
    →子ども家庭医支援センター、練馬社会福祉協議会
  4. 学習について
    →学習支援団体

を紹介し、つないでいます。

なお、⑤発達の問題を抱えている子(近年増大中)については

「これがプレーパーク(以下、PP)の特色」
ADHDの子どもは、『むしろ、ヒーロー』になれる」

と述べました。

子どもを受け入れ、またそうした姿勢を示す長谷部さんたちPPの主催者に、保護者も信頼を寄せ相談をしてくるようになると語っていました。

4. 子どもの権利はどこいった?

長谷部さんは、子どもの遊びを通じて見えてくる子どもの日常生活(家庭・学校・地域など)、さらには児童相談所、障害者施設などで感じたこと・「謎」を、

「大人や社会の都合に合わなければ、子どもの権利は侵害されてもいいの」
「人手が足りなかったり、忙しいという理由があれば、子どもの権利は後回しにされていいの?」
「うるさい、危ないという理由だけで、遊びや遊び場をとりあげていいの?」

と問いかけています。

そして、その謎に抗しては、「信頼される大人でありたい」と語っています。

私たちの子どもに向き合う姿勢、というよりも一人の人間としての在り方として、

「ちゃんと向き合う」
「あきらめない」
「知る、学ぶ、仲間をつくる」

という提起は示唆に富むお話でした。

印象的だったのは、「ゆらいだら立ちもどれる基本を持ちたい」として、「子どもの権利条約」を長谷部さんは掲げていたことです。

ねりまチャイルドの活動も、「ゆらいだ時」に立ち戻る原点として、「子どもの権利条約」「誰のために、何のために」を思い出したいと思いました。

なお、子どもの貧困問題(子ども食堂)、不登校等についての学習会を、長谷部さん担当で、10月頃に予定しています。

今後の予定

9月20日(日)13:00~15:00 貫井図書館・視聴覚室にて
「今、学校現場ではーこども・教員―」

現職の小・中学校の教員から子ども、教員の現状について話を聞きます。

8/2 子どもの遊び場から見えてきた「子どもの権利条約」

テーマ:子どもの遊び場から見えてきた「子どもの権利条約
講師:長谷部暢子さん(石神井・冒険遊びの会
日時:8月2日(日) 13:00~15:00 
場所:貫井図書館・視聴覚室
 
★長谷部さんの練馬での活動の紹介
★0歳~高3生までのこどもたちと遊びを通じて関わってこられた長谷部さんから、「子どもの権利条約はいったいどこにあるの」と長谷部さんが感じられた事例を紹介していただきます。
★そのことによって、まず、参加者の私たちが子どもの現状を知り、その問題点、課題を皆さんと一緒に考える機会にしていきたいと思います。
 
感染状況に注意し、開催いたします。
*施設の閉鎖等により、急遽中止・変更の場合がございます。ご了承くださいませ。
 
ご都合がつきましたら、ぜひ、ご参加ください。

ねりまチャイルド2020年3月~7月予定

【中止になりました】★4月25日(土)10:00~12:00@貫井図書館視聴覚室

子どもの遊び場と子どもの発達について

コロナウイルスの影響により、中止といたします。また改めて開催したいと思いますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

【中止になりました】5月(日時未定)

元埼玉県の児童相談所の所長さんから、施設の子どもたち・
施設を出た後の子どもたちの支援についてお話をうかがいます。

 

★6月(日時未定)

学童クラブの現状について・練馬区民営化の推移

 

★7月(日時未定)

今、学校現場は:現職の教員から子ども、教員の現状について話を伺います。

学習会「練馬図書館づくりのあゆみと課題」1月18日(土)15時~貫井図書館・視聴覚室

ねりまチャイルド学習会「練馬図書館づくりのあゆみと課題」

【日時】1月18日(土)15時~
【場所】貫井図書館・視聴覚室
中村橋駅より徒歩2分程
 
【講師】
★小形さん(現職の図書館勤務の方)
★大澤さん(元練馬区図書館勤務の方)
 
【内容】
★60年代後半から70年代にかけて、児童書の充実、集会室設備、職員増員・司書制度の確立等の要望を掲げて、ここ練馬で起こった図書館づくりの運動(大澤さんから)
★80年代新自由主義の下で図書館の民間委託、正規専門職員の削減など、練馬の図書館の抱える課題(小形さんから)
 
図書館の民間委託が地域に与える影響、さらには子どもたちへの影響等について、一緒に学習しませんか?
ご友人、ご家族、お誘いあわせのうえ、お気軽にお越しください。
 
【お問い合わせ】
nerimachild★gmail.com
★を@に変えて送ってください