ねりまチャイルド ~練馬区で「子どもの権利条例」制定をめざす会

ねりまチャイルドは、練馬区で「子どもの権利条例」制定をめざし、活動する団体です

7/24学習会「西東京市の子ども条例のその後」&「東京都こども基本条例」レポート

 7/24に開催した学習会
西東京市の子ども条例のその後」&「東京都こども基本条例」
レポートです。

 

西東京市子ども条例その後    石田裕子さん

2018年 西東京市子ども条例ができ、その後、現在はどのような状況か?

 

『ほっとルーム』という相談室を作った。

当初は、子どもの相談が少なく、子どもに関わる大人の相談も受けることにしていたので、圧倒的に大人の相談が多かった。

最近になって、ようやく、大人の相談より子どもの相談件数の方が多くなってきた。

 

新学期や受験期など、子どもが揺れる時期は、悩んだら『ほっとルーム』に足を運んでもらいたいと思うが、だ周知はされていない。

 

コロナ禍の非常事態宣言の時、ボール広場や児童館が閉じてしったが、子どもの意見を聞くこともなく、大人が決めてしった。

子どもの意見を聞いて物事を進めることも、だ、難しいのかなと思う。

今後、子どもたちにアンケートをとってみたいと思う。

 

もっと子どもも声をあげて行かなくてはいけないし、大人も、もっと支援していかなくてはならないと思っているが、だ時がかかりそう。でも、今回、東京都の子ども基本条例ができたことで、各自治体でも、す細やかに子どもを支援するための条例が必要だという動きは作っていけるんじゃないかと思う。

 

副読本もできたし、大学生が協力してくれて、パンフレットもできた。

これをどう活かしていくかが今後の課題。

 

②東京都子ども基本条例 きみがき圭子さん

 

東京都子ども基本条例制定に至る経過について

 

 

青島都知事時代(19951999に子どもの権利条例の策定が方針化されていたが、石原都政に変わった時、取りやめになってしった。

 

市民活動は継続しており、2000年に「東京都子どもの権利条例を実現する会』が発足

「子どもの権利条例制定」を求める請願活動開始。

●東京都が動かない間に、各自治体で、子ども条例制定施行していく。

2001年 世田谷区

2005年 目黒区

2006年 豊島区

2008年 日野市

2009年 小金井市

2016年 国立市

2018年 西東京市

2021年 江戸川区

2021年 中野区予定

2021年 武蔵野市検討中

 

★なぜ東京都に子どもの権利条例が必要か?

①国連からの勧告

②子ども施策の担当部署が一本化されてない

児童相談所の23区への移管も始まり、都として支援する取り組みを始めなくてはならない

 

●2019年11月 国連子どもの権利条約批准25周年記念シンポジウム「広げよう!子どもの権利条約 つくろう!子ども条例」を都庁で開催

都の職員や各会派の都議が参加

 

●東京都の長期計画 未来戦略の中で「子どもの施策を第一に挙げる」というのが出てきた。これをチャンスに東京都子ども基本条例の原案を都議会定例会に提出。修正案が出た後、最終的な条例文が可決、成立。

 

●条例の主な内容

①こどもを権利の主体として最大限に尊重する基本理念

②こどもにやさしい東京の実現

③こどもの安心安全の確保

④子育て家庭、こどもに寄り添った多面的支援

⑤こどもの意見表明と施策への反映

⑥こども施策を総合的に推進する体制の整備

 

●この条例を活かすかは各自治体でどう使うかが問題。子どもや若者を大人のパートナーとして、条例をきちんと伝え、意見を聞き、反映させることが大事。

 

【意見交換】

●こどもは様々な課題を抱えている

●大人が、こどもの権利の必要性をわかっている必要がある

練馬区にこどもの権利条例がないと知らなかった

●こどものために保護者支援が必要

●こどものあそぶ権利が守られていない

●自分たちでルールを決める活動を、学童でしている

●戦時下のこども時代の体験

●親の離婚→こどもの意見は?

●条例に「権利」が入っていないものがある

●授業で学べるとよい

●こどもの権利を学ぶと、実は先生も楽になる

SDGsにからめるとよい

●失敗してもいい→それを理解する大人がわりにふえることが重要

●教育虐待→実態把握が難しい

●受験がなくなれば…